練馬インター

バス通りを息子と歩く
持ち家の人らが 雪かきをしている
駅までの、いままで何度も通った道ではあるが 
こんなにところに病院があるなんて知らなかった
GOOGLE MAPは知っていたって

俺は
弟の形見の
NIKEを履いている
雪か大雨のときだけ、靴を履く生活を送っている
TOKYOで

俺の後を無言で歩く、息子
雪を、
瞬足で踏んでいる
十になった
2020年、東京オリンピックの頃には中学生になる
それは息子がいつか年老いた時にどんな記憶となって蘇るだろうか
例えば父と歩いたこのバス通りの朝を

F医院は清潔でしかも空いていた
インフルエンザに感染していた息子は先に家に帰り
俺は薬をもらう為にスマホを見ながら待つ
「一週間学校に行っちゃいけないんだって!」
俺が知っている笑顔で一瞬だけ息子が笑った

名称が呼ばれ、アプリを中断し
俺は息子の薬をもらう
靴紐が濡れたNIKEを履き
息子がたどったであろう道のりを
俺も歩く












一人で













電線から雪が落ち
持ち家の人らがシャベルを持って雑談しておる

凍った犬は歓び目白通り駆け回り
関越練馬インターは昨夜から通行止めのまま













*瞬足
小学生に流行っているシューズのシリーズ










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