ミチルとウェルテルの古代ハモニカ オーバーザ何とか

ミチルとウェルテルの古代ハモニカ


第七章 オーバーザ何とか


二人は一度だけ人を殺したことがある
だけれどあの時は非常階段を駆けて昇ってすごく笑った
法も神も
道徳も
怨念も、
誰も二人を裁くことができなかった
自由を獲得したからである

昼間からいい大人たちがしらふで
ジャングルジムのなかを猿のようにいったりきたりして
滑り台を下からのぼり
ブランコから飛び降りて国境を越える
国境沿いの寂れたモーテルでは数え切れなけ無いほどの性交が行なわれてて

素晴らしい唾液
素晴らしい発汗
素晴らしい分泌物を
みることができる
すべてのモーテルの部屋は壁によりしきられているから
みんな他人の美しさに気づかないのかなあ









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